こんにちわ貴浩です!
今回はソフトバンクにドラフト2位で入団した杉山一樹投手についてのお話です!
「未完の大器」として期待を寄せるファンの方は多いですが、実は杉山投手はドラフト当時、上位指名の可能性は低い投手で下位指名か指名漏れの可能性のある投手でした。
なぜ、ソフトバンクはドラフト2位で獲得に至ったのか、杉山投手の潜在能力以外の強みを当時のスカウト評かなど交えながら考察!
また、杉山投手の球種・投球スタイルについても見ていきたいと思います!
スポンサーリンク目次
杉山投手のプロフィール
生年月日 1997年12月7日
出身 静岡県静岡市
出身校 駿河総合高等学校
193cm/95kg
右投/右打
ドラフト2位
スポンサーリンク小学校3年生の時に野球を始める
静岡市立千代田東小学校3年生の時に「静岡中央リトル」にて野球をはじめました。
静岡市立東中学校の時には外野手としてプレー。
駿河高校時代
投手をやりたいという強い思いから、高校から投手に転向。
2年生の夏にメンバー入りするもストレート最速は130km程度で並の投手でした。
冬場の走り込みや下半身の強化、フォームチェックなどを入念に行うなどたゆまぬ努力が結果を生むと、自己最速145kmをマークし注目される投手に。
しかし、一度も甲子園に出場する事はできませんでした。
3年夏の静岡県大会ではエースとして登板するも、初戦、乱調などあり5回2失点で降板し、敗戦となりました。
初戦で負けた事もあって、プロ志望届を提出する事はなく社会人野球に進む事を決めました。
三菱重工広島時代
2016年に入社。
元プロ野球選手である町田公二郎監督の指導の下、筋力アップによる体重増加とリリースポイントを下げ、腕の振りをコンパクトにするなど取り組みが功を奏して球速アップ。
課題の制球力にも改善の兆しが見えました。
入社3年目には都市対抗の補強選手として出場すると最速153kmをマークするなど成長の軌跡を辿ります。
社会人3年を経て評価を得た杉山投手は2018年ドラフトで2位指名を受けるなど高い評価を得ました。
スポンサーリンク杉山投手の球種・投球スタイルについて
ストレート最速153km、持ち球はスライダー、チェンジアップ、カーブ。
基本的には三振を奪っていくのがスタイルとなっていますが、武器となるのはストレートだけ。
変化球に対してはそこそこの曲がりで武器とまではいっていないのが現状。
また制球にばらつきがあり、四球率が高いのがネックとなっています。
尊敬する投手に挙げているのが森唯斗投手、球威もあり奪三振率もさることながら緩急をつけた投球が出来る投手で
将来的にはそうしたスタイルが確立される可能性がありそうですね。
杉山投手はドラフトで指名漏れの可能性があった!?当時のスカウト評価は?
杉山投手は社会人出身の投手ながら位置づけは「素材型」の投手でした。
193cmという長身で最速153kmと伸びしろのある投手でしたが、高校から本格的に投手を始めた事から荒さの残る投手でした。
なので当時、ドラフトでの評価は下位指名、もしくは指名漏れするのではと言われていました。
当時のスカウト評価がこちら。
ソフトバンク 山崎スカウト
「身長193センチと長身なので、身体の大きさとエンジンの大きさを感じられるピッチングを期待しています」
ヤクルト 小田スカウト
「スケールの大きなピッチャーですね。腕の振りが良くて、球のキレもあります。時間はかかるかもしれないけど、将来性はあります」
中日 中原スカウト
「球に重さがあり、球威が魅力です。伸びしろがありますね」
中日 中田スカウト部長
「原石だね」
巨人 藤本スカウト
「素材的に面白い。いきなりプロへ行ってもいいと思う」
どちらかと言えば完成度よりも将来性を買ったコメントが多く、素材型という位置づけ。
まだまだ当時は投手としての経験も浅く、粗削りな部分が目立っていましたがポテンシャルは誰もが認めるところ。
こうした投手は下位または中位での指名が多いのですが杉山投手は2位指名と上位での指名でプロ入りしているので相当に将来性を買われたと見えます。
しかも投手陣が潤沢なチームであるにも関わらず2位で獲得した訳ですからかなりの期待が窺えますね。
杉山投手はなぜドラフト2位・上位指名を受けた?
下位指名、指名漏れの可能性すらあったと言われる杉山投手ですがなぜソフトバンクは上位指名したのか。
それはやはり将来性を見込んでの獲得と言えますね。
というのも杉山投手は来年にはドラフトで上位指名、もしくは1位指名すらあるのではないかと期待されていました。
一年後には競合する可能性があると踏んでその前に獲得したと見られています。
粗削りな部分はありますが、それは経験不足からくるもので十分にポテンシャルを引き出し活躍してくれると思わせる投手。
また、恵まれた体格以外にも杉山投手には魅力があり、それが投球理論に対する意識の高さ。
193cmという体格であるながら力任せに投げるような事はなく、しっかり動作を気にしながら投げる理論派の投手で本人も
「いろいろ考えながら投げるクセって言うんですかね。フォームとか野球理論とか、すごく興味があって。おそらく父の影響だと思うんですけど」
と語っています。
父である貴康さんも野球小僧だったようで、父から学んだ投げる基本が深く影響を与えているようです。
「ヒップファーストで踏み込んでいって、でも上体はまだ軸足の上に残しておいて、そこから全身のしなりを利用して大きく腕を振る。言葉で表現すると、それが理想の形なんです」
「腕を振るっていうよりも、肩の関節というか、腕の根元から振り下ろすように意識しています。背骨から腕が生えているっていう感覚をイメージできるんです」
杉山投手はこのようにロジックを意識しながら投球を学んでおり、感覚に頼らない投手である事が分かります。
体格に甘んじる事なく好投に裏打ちされたロジックを頭で理解する頭脳派はプロで長生きするためには必要不可欠な要素。
決して素材だけの投手ではなくモノになる算段を付けられる期待できる投手だからこそ上位指名されたのでしょう。
アマチュア時代、父から言われた言葉が励みにもなっていたようで、
「そんなに大きくなくても150キロ投げるピッチャーがいるんだから、お前みたいなピッチャーが体を大きく使って投げたら160キロだって投げられるぞ!」
その言葉通り、段階を経て球速を上げていき、まだまだ球速アップの伸びしろまで残してプロ入り。
チームメイトである千賀投手から「群を抜いていた。僕も越された。本当に凄かった」
と絶賛されており、その能力は超一流も認めるところ。
ドラフト1位の甲斐野投手よりも凄いのでは、という声もありますが果たしてどんな投手像になっているのか。
スポンサーリンクまとめ
今回はソフトバンク、杉山投手についてのお話でした!