今回はフレーミングと言われるキャッチャーの技術についての考察です!
際どいボールなどストライクとコールさせる高等技術で近年ではセイバーメトリクスの普及に伴い
客観的に数値化され、メジャーではフレーミング技術がかなり注目されています。
今回はそんなフレーミング技術について詳しく解説していく他、フレーミングについての誤解や技術の高いキャッチャーについても詳しく!
また、フレーミングに関して酷評されている日本ハムの鶴岡慎也選手に対する元楽天のペーニャ選手のとった行動についても動画を交え見ていきたいと思います!
スポンサーリンク目次
フレーミングとは?
プロ野球ではここ最近、フレーミングという言葉を耳にしますがこの言葉の意味はご存じでしょうか?
野球用語の定義としては
・野球において、捕手がストライクゾーンぎりぎりのボール球を、球審にストライクとコールさせる技術の事
出展元:Wikipedia
際どいボールをストライクに見せる技術がフレーミングというものというのが一般的な考え方となっています。
キャッチャーがピッチャーの投球を捕球する際、ストライクを取ってもらう為に僅かばかりミットを動かしている仕草を見た事があるかと思いますが
あれがフレーミングと言われるものです。
ボールをストライクにする技術の事ではない?
しかし、上記の説明では語弊を招く恐れがありフレーミング本来の意味とは少し違います。
フレーミングとは本来、ストライクをストライクと判定してもらう為の技術といった方がより正確です。
よくフレーミングに対して「審判を欺く行為だ!」との指摘がありますが、端的に言うとあれはフレーミングではなくミットずらしです。
フレーミングとミットずらしの違いは?
上記二つは似て非なるものですが、二つの意味合いはこのように分ける事が出来ます。
それがこちら。
・ストライクからストライクがフレーミング
・ボールからストライクがミットずらし
ストライクの投球を取り溢しなくストライクの判定へ持っていく事こそがフレーミング本来の目的で
故意にボール球をストライクと判定させるやり方はミットずらしという表現に変わっていきます。
また、この二つの言葉は確固たる違いがある訳ではなく程度の差が意味合いを変えているに過ぎず、定義の難しい問題となっています。
フレーミングとミットずらしの見分け方は?
言葉の意味合いの違いについて説明したものの、プレイヤーがどちらの意味合いでミットを動かしているのか見分け方は非常に曖昧です。
当然、ミットずらしはネガティブなイメージがありますからキャッチャーとしては「これはフレーミングだ!」と答えるに決まっているのですが
下心のある選手だって必ずいますし、それを見分けるには客観的なポイントを用意する必要があります。
そのポイントについて箇条書きで見ていきたいと思います!
・審判がストライクと判定したらフレーミング。審判すら騙されない程にずらしたらミットずらし
・見ている人によってストライクか否かの判定が分かれる場合はフレーミング。誰が見てもボールをストライクに偽装しようとしていればミットずらし
・捕球しながらミットを動かすのはフレーミング。捕球してからミットを動かすのはミットずらし
フレーミングの極意について
程度の差で審判を欺く行為と言われかねないフレーミングという技術ですが、そもそも何故こうした技術があるのか。
キャッチャーの視点で見てみると分かりますが、キャッチャーは150kmを超えるような速球や鋭く曲がる変化球などを
捕るのが役割ですが、それはよくよく考えると凄いプレーです。
力いっぱい放ったボールを捕球しようとするとミットはどうしても押されてズレてしまいます。
なので本来ストライクの軌道で投じられた投球がキャッチャーの捕る技術次第でボールと判定される事もあるのです。
キャッチャーの力量によっては約30cmもミットがズレるそうです。
ミリ単位で制球している投手もいるのでこのズレは由々しき問題です。
ですからキャッチャーは力に押されてミットがズレるのを計算し、ストライクゾーンの外側から内側にミットを返す動作が必要になってくる訳です。
これを踏まえるとキャッチングというのはミットを動かして捕るのが当たり前という事になります。
よく「ビタ止めしろ」という発言を耳にしますが、キャッチングは止めると力を受け止め切れずミットが流されてしまうので
適切な言い方とは言えませんね。
あくまでビタ止めは「露骨にミットを動かすな」という意味で使っているのかもしれませんが何も知らなければ
この言葉を表面的に受け取りキャッチングは「動いて捕っちゃダメなんだ」と間違った認識を生む恐れがありますから
しっかりと本質は知らなければいけません。
スポンサーリンク日本ハム 鶴岡慎也が見せたフレーミングが露骨でペーニャがとった驚きの行動とは
鶴岡選手がソフトバンク時代に元楽天のペーニャとの打席で見せたミットの動かし方が大きかった事から
ペーニャ選手に指摘を受けた事があったのですが
その時のペーニャ選手のとった行動がかなり大胆なものでしたので動画でご紹介。
バットでミットを突くとはなかなか大胆な行動ですが、一様に責める事もできないところ。
フレーミングは確かな技術ですからプロなら高いプレーを見せてもらいたいところ。
フレーミングの上手いプロ野球選手を紹介!
では、ここからはフレーミング技術の高い選手を動画を交えて紹介したいと思います!
阪神 坂本誠志郎
言わずと知れたフレーミングの申し子。
ダルビッシュ有投手からも絶賛されるなど注目の選手。
DeNA 戸柱恭孝
ルーキーイヤーには124試合、打率226と新人ながら多くマスクを被り2年目には112試合、打率214、9本塁打、52打点をマークしています。
戸柱選手の加入が投手防御率に良い影響をもたらしたと言われる程、高いフレーミング技術を有し、正捕手を期待されています。
巨人 小林誠司
2019年、フレーミング技術が12球団でトップという数字を残しチームから高い評価を得ています。
入団当初はそこまで目立った技術ではなかったですが練習の成果が如実に出た選手。
世界一のフレーミング技術 メジャー編
メジャー選手となると身体が大きく体幹がブレない事からフレーミング技術は素晴らしいです。
世界のフレーミング技術を動画でご紹介したいと思います!
フラワーズ
モリーナ
メジャーリーガーは身体能力にかまけて技術が伴っていない選手もいますが恵まれた体格に技術が加わるとやはり素晴らしいプレーがさく裂しますね!
スポンサーリンクまとめ
今回はフレーミングについてのお話でした!