今回は阪神、坂本誠志郎選手のフレーミング技術についてのお話です!
阪神は正捕手に梅野隆太郎選手が台頭した事もあり坂本選手は2番手捕手に甘んじているものの
打撃良し、配球良し、フレーミング良しで試合数さえ与えれば正捕手になれる素材だけに控えに甘んじている現状は
純粋に勿体ないなと感じます。
ファンの間でも梅野・坂本論争が起こりたびたび坂本選手の評価の低さが散見されるのですが2020年、
坂本選手にようやく日の目を見る機会が訪れました!
ネットニュースでダルビッシュ投手が「日本人でフレーミングの上手い捕手」の名前に坂本選手を挙げたのがキッカケ。
今回は坂本選手のフレーミング他、ダルビッシュの話についても見ていきたいと思います!
スポンサーリンク目次
坂本選手のプロフィール
生年月日 1993年11月10日
出身 兵庫県養父市
出身校 履正社高等学校、明治大学
176cm/81kg
右投/右打
ドラフト2位
スポンサーリンク坂本選手の履正社・明治大学時代~
坂本選手はヤクルトの山田哲人選手の一つ後輩にあたり、履正社高校時代では1年生から正捕手の座に就きました。
2年夏、3年春と甲子園に出場し大阪桐蔭だった藤浪投手ともそれぞれ対戦済みで1安打ずつ放っています。
明治大学に進学すると1年春からリーグ戦に出場し、秋には正捕手になります。
大学時代は同期に高山選手、一つ先輩に糸原選手がいるなど後にチームメイトとなる選手たちに囲まれ過ごしてきました。
大学4年生の時には主将を務めるなどキャプテンシーのある選手でもあります。
アマチュア時代はまさにエリート街道を歩みプロ入りした坂本選手ですが、プロ入り後も高い評価を得たフレーミングは
大学時代に既に完成されており、配球面でも履正社高校から自主性で自ら考える習慣を植え付けられた事が意図のあるリード作りを生み出した要因。
大学時代は打撃が課題でドラフト2位は過大評価という声が目立ちましたが後々、坂本選手の能力はコアな層から見初められていきます。
坂本選手の阪神時代~
プロ1年目の2016年は28試合の出場に留まりますが当時梅野選手が正捕手の筆頭として名前が挙がる中
競争相手としてポジション争いに火種を蒔く存在になりました。
2017年は42試合に出場。打率248、2本塁打、17打点という成績を残します。
2018年は梅野選手が多くスタメンマスクを被った事から試合数は激減、この年、15試合の出場に終わっています。
2019年、梅の選手が正捕手の座を掴み、2番手捕手の争いを原口、長坂選手らと繰り広げると
主に梅野選手の休養日でマスクを被る事が多く20試合の出場に留まります。
スポンサーリンク坂本選手のフレーミング技術は球界ナンバーワン?
チーム内では2番手捕手に甘んじている坂本選手ですが前評判で打撃が悪かったにも関わらずドラフト2位で入団していますから
当然、上位指名されるものは持っている訳です。
その一つがキャッチング、とくにフレーミング能力はかなり呼び声高いです。
坂本選手の場合、そこまで試合に出ている訳でもないのに少ない機会で強烈な印象を与えている訳ですから
フレーミング能力に関してはずば抜けた能力の高さを持っています。
フレーミングとは?
よく耳にする言葉ですが、フレーミングとは簡単に言えば際どいボールをストライクと判定してもらう技術の事です。
キャッチャーが捕球した際に僅かにミットを動かすのを見た事があると思いますがアレがフレーミングです。
詳しくはこちらの記事で現役のプロ野球選手やメジャーリーガーの上手すぎるフレーミングを動画付きで紹介しているので良ければどうぞ!

近年、セイバーメトリクスの普及でこうした見づらい技術について脚光を浴びる場面が見受けられますが
巨人の小林選手は2019年、フレーミングに関して12球団一の数字を残し査定でプラスを貰っているなど評価されるべき技術として知名度を上げています。
坂本選手のフレーミングを動画で紹介!
一般的にフレーミングの上手いキャッチングは自然に捕球しています。
大胆なミットずらしは行いませんし真ん中に構えたりと堂々としています。
坂本選手は素人目でも分かる程にキャッチングが上手く、見ていて心地良ささえ感じる程。
坂本選手がフレーミングで意識しているのは「肘で動かす」という事。
投球の力に押されてミットが流されるので、キャッチングは基本的にストライクゾーンの外から内に動かすのですが
肘で操作する感覚を意識しているそうです。
高いフレーミング技術は大学時代に既に完成されていたようですがミットのずらし方に不自然さがなく縦や横にも対応できるなど
投手力をウリにする阪神において坂本選手のフレーミング技術はかなり相性が良いです。
つい最近まで正捕手は誰が良いかという口論で坂本選手の名前が挙がるのも頷けます。
あのダルビッシュが絶賛「どんなフレーミングなのか1回投げてみたい」
ネットニュースでダルビッシュ投手と独自の視点によるキャッチャーの分析をSNS上で発信しプロ野球選手や専門家からの支持を集める“一般人”、raniさんとの談話で
坂本選手のフレーミングについて触れる場面がありました。
その内容を一部抜粋させていただきます。
rani「日本人選手で組みたいキャッチャーを挙げるとすると誰ですか?」
ダルビッシュ「組みたいキャッチャー? やっぱり鶴岡(慎也)選手(北海道日本ハムファイターズ)じゃないですか? ずっと一緒にやっていたし、あの人がやっぱり一番思い入れがありますね。キャッチングに関しては正直なところ誰がうまいのか……。よく言われるのが坂本(誠志郎)選手(阪神タイガース)ですよね?」
rani「彼はとてもうまいですよ」
ダルビッシュ「うまいですよね。あの人を見ていると気持ちがいいし、どんなフレーミングなのか1回投げてみたいですよね」
rani「僕は日本で一番だと思っています」
出展元:https://real-sports.jp/page/articles/349746576832332822
発信力の高いダルビッシュ投手から絶賛された事もあり、坂本選手に注目が集まっていますが梅野選手も決してうかうかしていられませんし
坂本選手の今後の動向が楽しみですね。
スポンサーリンクまとめ
今回は阪神、坂本選手のフレーミングについてのお話でした!
捕手の技術は送球面や後逸しないなど分かりやすいプレーに集中しがちですが、フレーミングなど
地味でありながら投手を活かす技術は非常に大切でこうして脚光を浴びる事で捕手の見方も変わり
より野球を楽しむ事が出来そうです。
それにしても目立たずともこの技術を見抜きドラフト上位指名にこぎつけたスカウトはやはり凄いですね。