今回は阪神上本博紀選手についてのお話です!
「天才」と称される上本選手ですが一体何が天才なのか。
今回は上本選手の天才と言われている理由を考察してみたいと思います!
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上本選手のプロフィール
生年月日 1986年7月4日 出身 広島県福山市 出身校 広陵高等学校、早稲田大学 173cm/65kg 右投/右打 ドラフト3位
上本選手が天才と言われている理由は何?
上本選手はたびたび「天才」と称されるなど注目された選手。
ですがプロに入ってから特筆すべき数字を残した訳でもタイトルを獲った訳でもなく
成績だけ見れば中堅クラスの選手と変わりないように思いますが、どういうところが天才と言われている所以なのか。
そこを探ってみたいと思います。
まず、上本選手の凄いところをまとめてみますとこうなります。
・小柄なのに長打率の高さ
・インコースの捌き方
・芯で捉えるミート力の高さ
・選球眼と出塁率
・走塁、盗塁力
長打率
まずは長打率についてですが、上本選手はブレイクした2014年の数字を見てみると
打率276、長打率390、142安打、7本塁打、28二塁打、5三塁打
140安打のうち40本が長打となっています。
また、この年20盗塁も決めており塁上には常に得点圏にいたような印象でした。
上本選手は身長173cmとプロの中ではかなり小柄な部類なのですがパンチ力があり、気の抜けない選手でした。
また、この年は極端にバットを短く持っていたにも関わらずこの長打率ですから、いかに芯で捉えるミート力の高さがあるかの証明でもありますね。
インコースの捌き方が上手い?
長打率が特筆すべき点として挙げましたがその数字の高さを叩き出している一つの要因は内角打ち。
とくに、インコースにツボがあると言われておりインコースの捌き方に独自の感性を感じるなど得意のゾーンで
上本選手がインコースをホームランにし、鮮やかにバット投げする姿はまさに芸術の域に達するなど見た目のカッコよさでも魅了する選手。
内角球を見事に捉えた一振り、バット投げにも注目です。
マネしたくなる鮮やかなバット投げ
ちなみにバット投げの鮮やかさはソフトバンクの柳田選手も絶賛しており
広陵高校時代の上本選手は県内ではかなり有名で憧れの的で、鮮やかなバット投げを右打者なら誰もがマネしていた事を話していました。
阪神・上本、千金2点打!鷹・柳田が絶賛「あの人は天才」 – SANSPO.COM https://t.co/DE1TFm6SU7 @sanspocomさんから
うえぽんsugeeeeeeeee!!— まや (@mayakoarai) June 11, 2017
柳田選手は左打者なのでマネはしていなかったようですが「あの人は天才」と絶賛するなど
球界を代表するスラッガーを唸らせるくらい当時の上本選手は凄かったのでやはり只者ではない感じが漂ってきますね。
タイミングの取り方が独特
上本選手は見た目、バッティングフォームに目が行きがちですがタイミングの取り方もかなり独特。
普通、打者はタイミングを取る為前足を上げた後、軸足だけで立ち、無駄な動きでタイミングがズレないよう制止し、ボールに合わせて身体を動かしていくのが一般的なのですが
上本選手の場合、常に身体が動いた状態でタイミングを取っており、2段モーションとも言われています。
制止から始動した方がロスもなくブレないのであまり動き過ぎるのは良くないんですが
これは上本選手の独自の感性なのか、それでも芯で捉えた打球を打ちまくっているのでそこも非凡なセンスを感じます。
タイミングの取り方について、金本前監督は
「曲芸のように打つね。踊りながら、ダンスしながら打てばいい。自分のリズムで自分の世界で。それが彼の良さだから。僕は上本に教えた事がない」
と試合後のインタビューで、上本選手の感性を褒めていました。
金本さんに何もさせないというのはそれだけ上本選手が、他人が弄る余地のないくらい世界観が構築出来ているという裏付けですね。
スポンサーリンク選球眼
そして打つだけでなく、選球眼も良く2014年は70個もの四球を選び、2017年も50個四球を選ぶなどストライクゾーンの見極めが抜群。
ボールゾーンの見極め率が非常に高い数字を残しています。
2014年、1223球ものボール球のうち見極め数が1050球で見極め率が85.85%とシーズン3位の数字。
鳥谷選手が87.78%で1位、丸選手が86.79%で2位と選球眼の良い選手の後ろに続いているのでかなり凄い数字だという事が分かります。
また、2017年も79.57%と高い水準を残すなど調子の良いシーズンでは見極め率が高く好成績を収める一因となっています。
走塁・盗塁力
魅力はバッティングのみならず足の速さも!
早稲田大学の時は鮮やか過ぎるホームスチールを決めたり、プロに入って2年目、代走で二塁への盗塁を試みた際送球が身体に直撃し外野に転がりその感に一気に本塁を陥れたほか
2017年はランニングホームランを達成するなど走力でも華麗なる記録を残してきました。
※ホームスチールは4分11秒で!
チームの中でも一番足が速いと言われてきた上本選手でしたが盗塁に関しては二桁乗せるだけの成績は残せるものの
成功率が7割くらいと、成功率が課題でしたが2018年は怪我をするまでに17個もの盗塁を成功させ、失敗は僅か1個、盗塁成功率は驚異の94.1%と
圧巻の数字をマークしています。
高校時代の監督からも野球IQが高いと評価されていた
当時、広陵高校監督だった中井哲之から
「間違いなく天才です。プロとしては体が小さいですが、それを補って余りあるほど野球IQが高い」
と高い評価を受けています。
野球IQとは、いわゆる技術的なところよりも場面に応じて必要な策が理解できる能力の事を指すのだと思います。
天才と言えば感覚先行でやっているイメージですが上本選手のコメントを聞いてみると論理的に考える事が出来る選手なのかなと思います。
2015年、2番打者で失敗した当時の事を
「2番打者としての先入観にとらわれるあまり、ちょこちょこやって失敗した。今後は起用される打順に関係なく強く振る事をもっと意識したい」
とコメント。ちゃんと言葉に直す分析力とその反省を踏まえ2017年には2番打者として成功を収め、次に活かす能力の高さを見せています。
また、練習にも明確なテーマを感じるものが多々あり方向性を理解してそれを実行できるところも地頭の良さを感じます。
このように上本選手はロジックを軸に持っている選手でもあり、その才能を支えているのが感覚の一本柱だけでない事が分かります。
天才だから怪我をする?
上本選手の野球人生を振り返ると付き纏ってくるのが怪我。
シーズン通して1軍に帯同できた事はほとんどなく、怪我で離脱する事の多い選手。
たびたび「怪我がなければ」と言われてきた選手ですがなぜこうも怪我が多いのか。
個人の見解ですが、体格にあるのではないでしょうか。
運動能力の高い選手は総じて脳の伝達スピードや物事を単純化できる効率の良い脳の働きが見られており
上本選手もまた、それに当てはまるのではないでしょうか。
卓越したバッティングや足の速さなど高いパフォーマンスは努力だけでどうにか出来るものではないですし地頭の良さも裏付けになりそう。
しかしながら身体を効率良く使うという事は反面、身体を限界まで使うという事でもあり、パフォーマンスを維持するには身体の強さが必要。
上本選手は能力の高さから、走塁や守備でも無茶をしている印象があり
本人も気づかぬうちにオーバーワークになって小柄な身体に収まるプレーを軽々超えているのかな、と思います。
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まとめ
今回は上本選手についてのお話でした!
上本選手が怪我がなくプロ野球人生を全う出来たらどれだけ凄い成績を残せたのかと思う事はありますが
天才に怪我は付きものでそんなもしもを考える事はナンセンスなのかもしれませんが
やはり一ファンとしては気になるところです。