今回は阪神タイガースの3軍構想について考察したいと思います!
セパ共に首位に立つ巨人とソフトバンクは3軍制を実施し、育成出身から逸材を発掘しておりチーム力を上げています。
資金力のある阪神ですから3軍制は決してできない訳ではないと思いますが、以前に3軍制度が頓挫した理由をお話する他
今後、実現の可能性についても見ていきたいと思います!
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阪神 3軍構想が頓挫した理由は?コスパ悪い?
阪神は2015年、1軍監督に金本知憲、2軍監督に掛布雅之さんが就任した事で3軍構想が浮上しました。
当時、巨人がソフトバンクの先例に倣って3軍制度を敷きました。
これを受けて資金力のある阪神も3軍構想を話し合う事に。
この時の阪神は育成に大きく舵を切った事もありこうした構想に積極的でしたが結局この計画が実る事はありませんでした。
理由の大きな要因としてはコストパフォーマンスが悪いという事。
ソフトバンクはドラフトで大量の育成選手を獲得するも、戦力外を大量に出しており何十人といる育成選手の中から千賀、甲斐、石川らのような逸材が出るのはごく稀である事から
投資にかけた金額に見合った成果は見込めないという事で頓挫しました。
スポンサーリンク3軍構想 今後実現の可能性は?
しかし、まだ完全に3軍構想が潰えた訳ではありません。
阪神は2015年から3軍構想と共に、鳴尾浜球場に代わる2軍球場を建設を計画していました。
鳴尾浜球場の経年劣化と観客の収容人数を増やすために新球場の建設を考えており、もしそれが実現すれば2軍球場を二つ有する事になり3軍構想も再燃しそうです。
新球場はどこ?
ちなみにですが、鳴尾浜に代わる新球場は兵庫県の尼崎・大物が候補に挙がっています。
阪神本線と難波線の合流地点となる「小田南公園」を一つの候補地としています。
元々、鳴尾浜球場は経年劣化も激しく、また、金本・掛布さんが監督になった事で観客は増え、ファームでありながらすさまじい観客数を記録し
500人の収容数を超えるなど、キャパシティでも問題が発生。
また、鳴尾浜球場はかなり手狭な球場である事から本拠地である甲子園とのギャップが大きく、野手育成の妨げになる事から新天地を求めて計画を練っていますが
今回、候補地をいくつか見つけており本格的に始動しそうです。
3軍制は無理?
球場を二つ有する事でファンの間で三軍制を敷いて欲しいという声が出ていますが、果たして実現はするのか。
しかし以前にコスパの問題で却下されています。ソフトバンクやオリックス、巨人などは三軍制を敷くなど育成に本腰を入れていますが
現実問題として最低でも年間3億という固定費がかかり、さらに3億かけて出てくる可能性のある選手はほんの一握り。
ソフトバンクは立て続けに千賀、甲斐、石川、リチャード、周東、大竹、長谷川、牧原などを出していますがその裏では年間数十人もの戦力外が出ています。
巨人では松原選手の台頭が例になりますが、レギュラーを掴み切れていません。
3億かけて松原選手しか出ていないとなると相当なコスパの悪さが目につき、金銭感覚がシビアな阪神では到底叶えられそうにないと思います。
阪神 3軍制を断る伏線?
阪神の動きとして一つ気になるのが、2020年から始まる外国人選手の大量雇用。
この年から外国人を7人有し、翌年の2021年には8人もの助っ人を抱えています。
実際、助っ人を大量に抱える事で不測の事態に対応し、強いチームを作れていますが
この助っ人大量雇用が、球団サイドの布石ではないかとも思えます。
三軍制の場合は一度作れば簡単に壊す事も出来ませんし、固定費として毎年最低でも3億の失費がかかりますが
助っ人を雇うだけなら成績が振るわなければ契約を解除すれば済む話です。
8人も雇用するのは多いですが6人くらいならそこまで大きな契約金を用意する事もありませんから同じ3億でも助っ人の方が戦力的にも上積みが出来るならそれでもいいのではないか、と
三軍制を断る理由となり得ます。
それに阪神の場合、投手助っ人の目利きは良いです。
ドリスは550万で入団、ガンケルは5000万で入団し、それぞれ活躍しています。
三軍制で使う3億よりはるかにコスパが良くなる可能性もあります。
育成できる強いチームが合言葉のようになっていますが、三軍制はかなりお金のかかる投資ですし、大量に育成指名し、すぐに戦力外にするような選手の将来を食い物にするやり方に批判もない訳ではありません。
勿論、ソフトバンクは先駆けですが、戦力外後も職を用意するなどケアを怠っていませんがソフトバンクは全国に店舗を展開していますから受け皿は多いかと思いますが
どの球団も同じように出来るとは限りません。
阪神は投手育成力はかなりレベルが高いものの、野手に関しては育成下手が露骨に出ていますし二軍の層を見ても決して厚い訳ではありません。
まずは二軍の層を厚くするところからではないのか、という感じもします。
スポンサーリンクまとめ
今回は阪神の3軍構想についてのお話でした!